韓国で今年上半期、ディープフェイク(人工知能で作った映像・イメージ合成物)技術を悪用した「性的虚偽映像物」が6000件余り摘発されたことが確認された。前年度の総是正要求7187件の84%に達する。下半期までこの傾向が続けば、1万件を超える可能性がある。
放送通信審議委員会は18日、今年上半期のデジタル性犯罪情報の計3万5737件に対し、是正要求を決めたと明らかにした。違反内容は▽不法撮影物2万9560件▽性的虚偽映像物6071件▽性関連肖像権61件▽被害者身元公開45件――だった。うち性的虚偽映像物の是正要求は2021年以後、毎年2倍近く増加している。
ディープフェイク技術の発展で一般人も簡単にこの技術を利用できるようになったことから、有名芸能人だけでなく一般人を対象にした性的虚偽映像物も確認されている。
今年は上半期だけで6071件に達し、前年度の総是正要求件数(7187件)を超えるだろうというのが放送通信審議委員会側の見方だ。
放送通信審議委員会関係者は「最近青少年を対象にしたディープフェイク合成物流布事件が多数発生するなど、性的虚偽映像物の被害が拡大しており懸念される。SNSなど重点モニタリングを継続的に実施し、性的虚偽映像物による被害を最小限に抑えることに注力する」と話した。
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