韓国最大のオンライン小売「クーパン」がこのほど、ビューティーブランド「センカ(Senka)」とソウル・聖水洞(ソンスドン)にポップアップストアをオープンした。QRコードからクーパンで商品を購入すれば、翌日にはロケット配送で商品を受け取ることができる。クーパンワウの会員なら、購入金額に関係なく、翌日には無料配送を受けられる。
eコマース業者は最近、「経験」を前面に打ち出してネット画面外に出てきている。オフライン拠点を通じて消費者のショッピング経験を拡大し、忠誠度の高い顧客を作る「ロックイン」戦略の一環だ。
オンライン販売「マーケットカーリー」は今月6~9日、ソウル・東大門(トンデムン)デザインプラザ(DDP)アートホールで「2023カーリーフードフェスタ」を開催する。カーリーの立ち上げ以来、8年で開催される初のオフラインイベントだ。同社のキム・スルア代表も出席する。
行事には同社のパートナー会社85社が参加し、計130社余りの飲食品ブランドを販売する。これまでオンラインだけで購入できた商品をオフラインで体験できる機会を提供することが目的だ。
同社関係者は「景気が悪く、パートナー会社の参加が低調だと思ったが、むしろ積極的だ。オフラインで消費者と出会う機会をさらに増やそうとしている」と説明した。
ソーシャルコマース「ティモン」は最近、ソウル・新沙洞(シンサドン)のカフェを利用し、食品メーカー「CJ第一製糖」と「ティモン×CJフードマーケットポップアップストア」をオープンした。ポップアップストアはティモンが提案した。オン・オフラインイベントを同時に開催し、消費者との接点を広げたわけだ。
eコマース「11番街」はオフラインゲームイベントに登場した。5月にはゲーム博覧会「2023プレイエキスポ(PlayX4)」に参加し、オフライン展示ブースを運営した。オフラインでは体験ブースを設置し、オンラインでは割引特典を与えた。
オフラインへの進出を試みるオンライン企業の目的は、ブランドとの接点の拡大だ。eコマース業界関係者は「オンラインショッピングの限界は、直接商品を見たり体験できないという点」とみる。それゆえ、エンデミック以後、オフラインショッピングへの積極展開が際立っている。
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