2025 年 3月 1日 (土)
ホーム社会韓国、物価高で「コンビニ朝食族」急増…割安感で前年比50%増

韓国、物価高で「コンビニ朝食族」急増…割安感で前年比50%増

ソウル市内のコンビニ(c)news1

韓国で長期化する物価高を背景にコンビニで安価に朝食を済ませる人が増えている。コンビニ業界もコストパフォーマンスに優れた新商品を相次いで発売し、消費者ニーズに対応している。

コンビニ業界が25日発表したところによると、昨年コンビニのGS25では午前6~10時に売れた弁当やサンドイッチ、おにぎりなど簡易食品の売上高が前年比50.2%増加した。同時間帯の売上高伸び率は2022年が26.9%、2023年は29.6%と20%台で推移していたが、昨年に入り50%台に急伸した。

CUでも午前7~9時の売り上げは毎年増え続けており、それぞれ前年比で2022年14.7%、2023年22.1%、2024年には23.3%増加した。セブンイレブンでも昨年、同様の時間帯でおにぎりが20%、のり巻きとサンドイッチが各15%、ハンバーガーとセブンカフェが各10%増えた。

背景には高物価の長期化がある。韓国消費者院の価格情報ポータルによると、2020年に2408ウォン(約265円)だったのり巻き1本の価格は今年1月時点で3538ウォン(約390円)にアップ。5年間で約47%の上昇だ。

このため各コンビニは低価格で高品質な新商品を競って投入している。

CUは最大1800ウォン(約198円)まで値上がりしていたおにぎりについて990ウォン(約109円)の新商品を提供。GS25は具材の割合を高めた「バサクのり巻き」を1000ウォン(約110円)台後半で発売し、イーマート24は「2900ウォン(約319円)ジャージャー麺」「3600ウォン(約396円)ビビンバ」など低価格戦略をとっている。

業界関係者は「各社とも超低価格商品の提供に力を入れている。低価格で客を引きつけ、ブランドの認知を高める狙いもある」と述べている。

(c)news1

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