韓国で親の所得が少ないほど、子供の大学進学の割合が低い――こうした状況が、韓国職業能力研究院がまとめた「親の所得水準が子どもの学力水準に及ぼす影響」報告書で判明した。
親の経済力が子供の高等教育のレベルを左右するため、これが深刻化することで、社会全般の階層化につながりかねないという危惧がある。
同研究院は2016年、当時高校2年生だった7590人の進学可否について追跡調査し、昨年の状況をもとに報告書にまとめた。
それによると、昨年、親の所得水準が最も低い「1分位」(下位25%)家庭の満22歳のうち、一般の大学に進学するのは41%にとどまった。一方、所得が最も高い「4分位」(上位25%)では68%だった。
研究院は「最近は大学進学への敷居が低くなったが、依然として家庭の経済力により高等教育水準に差がある」とみている。
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