2025 年 5月 16日 (金)
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韓国、世界最高水準の天気予報モデル導入へ…格子間隔8kmの新技術始動

高解像度の韓国型数値予報モデルと従来モデルの予測比較(c)KOREA WAVE

韓国気象庁は14日、従来の12km格子間隔よりも細かくなった8km格子間隔の高解像度韓国型数値予報モデル(KIM・Korean Integrated Model)の運用を始めた。

数値予報モデルとは、大気の状態とその動きをスーパーコンピューターで計算し、将来の天気を予測するソフトウェア。

韓国型数値予報モデルは、世界の気象を予測する全球数値予報モデルで、気象庁が2019年に世界で9番目に独自開発し、2020年から運用している。

気象庁はこれまで▽予測降水量の計算過程(アルゴリズム)の改善▽入力される気象観測データの拡充▽品質向上――などを進め、韓国型数値予報モデルの予測精度を高めてきた。

8kmの高解像度韓国型数値予報モデルは、従来モデルよりも格子間隔が50%細かくなり、気象の変化をより詳細に計算できるようになった。

水平格子数は311万個(12km)から796万個(8km)に増加する。8kmの解像度は、業務運用されている全球数値予報モデルの中で世界最高水準だ。欧州中期予報センター(ECMWF)は9km、イギリスは10km、日本は13kmのモデルを運用している。

高解像度の数値予報モデルは、複雑な地形の影響などをより精密に表現できるため、狭い地域で発生する集中豪雨や大雪などの危険気象の予報に役立つと期待される。

チャン・ドンオン気象庁長は「気候変動により、これまで経験したことのない気象災害が頻発しており、危険気象の予測が一層重要になっている。より細かくなった高解像度の数値予報モデルにより、気象現象をより丁寧かつ正確に予測し、災害予防に最善を尽くす」と語った。

(c)KOREA WAVE

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