「希望と勇気を与える一年になりますように」
「もっと安全で幸せな一年でありますように」
2025年1月1日午前0時を迎え、普信閣(ソウル市鍾路区)の鐘が響いた。
普信閣周辺には「除夜の鐘」の打鐘イベントを見に約3万2000人(警察の非公式推計)の人々が集まったが、国家哀悼期間中であることを考慮し、落ち着いた雰囲気の中で進行された。
今年の「除夜の鐘打鐘イベント」は、パフォーマンスや演奏を取りやめ、打鐘式を中心に進められた。氷点下の寒さの中、「青い蛇の年」を迎え、家族や恋人、友人と一緒に普信閣を訪れた人々は互いに手を取り合い、新年の願いを祈った。
市民らは打鐘直前に皆でカウントダウンし、打鐘直後には歓声が上がり、一瞬高揚した雰囲気が演出された。その後は、普信閣の背後に直径30mの太陽が昇る「真夜中の太陽」を見ながら、哀悼・追悼の時間を過ごした。
当日、恋人と普信閣を訪れたユン・ホソンさん(27)は「この状況下、そして事故があったことで心が痛む。悪い気運をすっかり払いのけ、2025年は良いことだけがある年になってほしい。景気がよくなるといいですね」と述べた。
麻浦区から参加したチャン・ウンジョンさん(29)も「年末に状況が不安定なので、一刻も早く政治的にも、その他の分野でも安定してほしい」と述べた。
済州航空旅客機の惨事など、昨年の出来事を振り返り、新年が平穏な一年になることを願う声も続いた。
蚕室から恋人と普信閣を訪れたチョン・ヨンウォンさん(26)は「驚くことや悲しいことがたくさんあった一年だった。困難な状況で悲しい思いもあるが、来年はもっと安全で幸せな一年になってほしい」と語った。
1日午前0時10分ごろ、打鐘イベントが終了すると、市民らは普信閣に来られなかった家族や友人、恋人に電話をかけ、「新年おめでとう」「健康でいよう」などの言葉を交わしていた。
警察は普信閣周辺に交通警察など約300人を配置した。また、ソウル市は31日午後11時から当日午前1時まで、地下鉄1号線の鐘閣駅を通過運転とした。
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