2024 年 12月 28日 (土)
ホーム社会電気・ガス料金引き上げ、韓国宿泊業が悲鳴

電気・ガス料金引き上げ、韓国宿泊業が悲鳴

全羅北道全州市韓屋村に位置する韓屋宿泊施設の様子(c)news1

韓国政府が電気・ガス料金を引き上げるというニュースに宿泊業者が大きなため息をついている。人件費や食材などほとんどの物価が次々値上がりしており、特に規模の小さな業者は深刻な影響を受けている。

「客室4室以下の場合、主人が1人で切り盛りしないと赤字だ」。慶尚北道(キョンサンプクド)慶州(キョンジュ)の旅館経営者はもどかしさを訴えた。昨年からアメニティ(洗面用品)などの消耗品はもちろん、人件費や食材など大幅に値上がりし、宿泊料を引き上げたばかりだからだ。

産業通商資源省によると、16日から電気料金はkWh(キロワット時)当たり8.0ウォン(1ウォン=約0.1円)、ガス料金はMJ(メガジュール)当たり1.04ウォン値上がりしている。

電気料金は今年第1四半期(1~3月)に続く値上げだ。昨冬はなんとか据え置かれたガス料金も、都市ガスの未収金が11兆6000億ウォンに達することから今回は引き上げが決まった。

宿泊業の場合、売上高に占める電気・ガス料金の割合が61%と他業種よりも高く、政府は宿泊施設と銭湯に限って高効率設備(圧縮機、商業用冷蔵庫、スマートLEDなど)の交換事業支援を拡大することにした。しかし、個人経営の宿泊施設には効果が薄い。

地域観光業界の関係者は「電気・ガスの他に税金、人件費、備品、予約手数料などを支援してほしい。このままでは客室占有率90%でも赤字が出てしまう」と訴えた。

(c)news1

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