韓国では電動キックボードや電動自転車などの個人用移動装置(PM)に対する安全義務の規制が強化されたものの、事故は減少していないことが明らかになった。一部ではPMの「完全追放」を求める声が高まっている。
韓国道路交通公団によると、過去5年間(2019~23年)にPM関連の事故での死者は87人に達し、負傷者は8665人に上る。死者は2019年の8人から2022年には26人まで増加し、負傷者も2019年の473人から2022年には2622人と5倍以上に増加している。
PM使用に関する規制は2021年5月の道路交通法改正で強化された。16歳以上で原動機付き自転車免許以上の運転免許を持つ者しか運転できず、ヘルメットの着用が義務化された。しかし、その後も違反行為は14万件を超え、安全モードの欠如や無免許運転が頻発している。
このような状況を受け、ソウル市議会ではフランス・パリやオーストラリア・メルボルンでPMが禁止されたことを引き合いに出し、ソウルでも「追放」を検討すべきだとの主張が展開されている。
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