2024 年 12月 23日 (月)
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電動キックスケーターも免許・ヘルメット着用が必須に

  現場ルポ  

5月30日、ソウル市松坡区で警察が二輪車の集中取り締まりを実施している©NEWSIS

「電動キックスケーターに乗る時も免許が必要です。これから1年間は免許を取得できません。反則金は10万ウォンです」

「免許が取れないのですか? 罰金100万ウォンを払ってもいいけど、免許が取れないのは困りますよ!」

真夜中、電動キックスケーターに乗って警察の取り締まりに遭ったユさん(20)は、動揺を隠せなかった。運転免許がないユさんは、友人の名前で共有型電動キックスケーターを借りて無免許運転になった。ユさんは、反則金はもちろんのこと、1年間の運転免許取得禁止処分を受けることになった。

「キックスケーターに乗る時も免許が必要だとは知らなかった。バスに乗ろうかとも思ったが、キックスケーターにした。とても後悔している」。ユさんはこう吐露した。

先月30日夜、ソウル市松坡区の三叉路。松坡警察署の警察官が二輪車の特別取り締まりを開始した。

二輪車とはバイク、自転車、共有型パーソナルモビリティー(PM)などを指す。最近、ソウル市江南で電動キックスケーターによる死亡事故が発生するなど、二輪車による交通事故が急増したため、ソウル警察庁が取り締まりを実施した。

現場では、警察官が乗用車を対象に飲酒運転を取り締まる一方、バイクと電動キックスケーターの交通法規違反を集中的に取り締まった。

警察が規定する二輪車の交通違反行為は▽横断歩道走行▽道路横断▽信号無視▽センターラインオーバー・逆走▽乗車定員超過▽横断歩道での歩行者保護義務違反▽飲酒運転――などだ。

5月30日、ソウル市松坡区で警察が二輪車の集中取り締まりを実施している©NEWSIS

この日最も多く摘発されたのは、ヘルメットを着用せずに電動キックスケーターに乗っていた市民だ。記者がいた場所では午後9時20分から10時20分までに計13人が、ヘルメットを着用せず二輪車に乗ったため、反則金2万ウォンを払うことになった。

ある電動キックスケーターの運転者は、ヘルメットをかぶらず歩道を走っていて、警察官に止められた。警察官は「パーソナルモビリティーもヘルメットを着用しなければならない。道路交通法第50条4項の『安全帽未着用』に違反した」と説明した。

警察官はその場で運転者の身分を確認し「反則金納付通告書」を発行して送金口座と金額、納付期限などを知らせた。乗っていた共有型キックスケーターはその場で返却させ、個人のキックスケーターの場合は、家まで引いて行かせた。

この日、摘発されたキムさん(20)とアンさん(20)は「蚕室駅から家まで行く途中だった。電動キックスケーターが早いし便利なので、普段からよく利用する。ヘルメット着用義務があるとは知らなかった」と話した。

摘発された人のうち2人は、無免許運転だった。午後9時25分頃、停止させられたある運転者は「私のものでもなく、ちょっと乗っただけだ。今、運転免許証を取得中なのに1年間禁止され、戸惑っている」と苦笑いした。

現場の警察官は「PMもバイクと同じように免許が必要で、なければ無免許運転に当たる。1年間免許を取ることができなくなり、反則金10万ウォンも課される」と説明した。

ソウル警察庁は「今年1月から5月20日までの二輪車の死亡事故は、前年同期比47.1%増だった。7月31日まで特別取り締まりを実施する」としている。

警察によると、電動キックスケーターなどPMの交通事故発生件数は2019年134件、2020年387件、2021年445件と毎年大幅に増加している。

©NEWSIS

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