2025 年 9月 29日 (月)
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雨が降っても安心できない…韓国・干ばつ注意報が消えない旧鉱山都市の苦悩

9月8日、江陵市の干ばつ対策会議(c)news1

111日間続いた韓国・江陵市の深刻な干ばつは9月の雨でようやく収束したが、隣接する太白・三陟・旌善など旧鉱山地域の市・郡では依然として生活用水の不足懸念が続いている。環境省によれば、江原道18市・郡のうち15市・郡は「正常」段階に戻ったが、太白市・三陟市・旌善郡の3地域は「注意」段階に格上げされたまま改善していない。

江陵市は梧鳳(オボン)貯水池の貯水率が回復し、かつて全国唯一の「深刻」段階から「正常」に転じた。一方で三陟市・太白市・旌善郡は9月16日から「注意」段階に入り、10日以上その状態が続いている。

特に懸念されるのが三陟市下長面に位置する広洞ダムだ。生活用水の主要供給源である広洞ダムの貯水率は9月26日現在47.6%にとどまり、前年同期の62.3%を大きく下回る。全国12の主要ダムのうち、唯一「注意」段階を示しているのも広洞ダムで、供給地域の緊張感を物語っている。

太白市ではイ・サンホ市長が市幹部と共に広洞ダムを訪れて運営状況を点検し、緊急工事などの先制対応に着手した。市は貯水位確保と河川維持水量の保全のため、地盤流出区間の補強工事や揚水機を利用した原水供給計画などを進めている。また、干ばつ段階の格上げに備えた節水総合対策も策定中だ。

イ・サンホ市長は「先制的な対応が何より重要だ。既に実施した措置を基盤に、市民が安心して生活できるよう最善を尽くす」と強調した。

(c)news1

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