2024 年 12月 22日 (日)
ホーム経済流通離乳食を捨てて高齢食品…韓国食品業界、新事業が変化

離乳食を捨てて高齢食品…韓国食品業界、新事業が変化

高齢親和食品(写真=高齢親和産業支援センター)

韓国の食品業者が、変化する人口構造に合わせ、高齢層を対象とした事業を強化している。歯の不自由な人たちが摂取しやすいようにした軟化食などがその事例だ。

高齢者が摂取・消化・吸収・代謝しやすいよう製造・加工されたものは「高齢親和食品」と呼ばれている。

ロッテ製菓は昨年10月、離乳食事業を中断し、高齢親和食品事業を進めている。同社関係者は「離乳食事業は労働集約型事業で効率が落ち、少子化により市場の拡大が見込めない。成長の可能性が高い家庭簡便食(HMR)事業を強化し、高齢層を対象にした食品事業も進める」という。

新世界フードも今年、高齢親和食品事業に本格的に参入する。同社は先月、ケアフードブランド「イージーバランス」の牛プルコギムース、豚の角煮ムースなど5種の製品に対して政府の高齢親和優秀食品認証を受けた。

プルムウォンフードマスとアワーホーム、現代グリーンフードなどは早くからケアフードブランドを発売し、高齢親和食品の売り上げを伸ばしている。

韓国食品産業クラスター振興院によると、高齢親和優秀食品は現在113種で、2021年10月に27製品が初めて指定されてから4倍以上に増えた。

統計庁によると、韓国では65歳以上の高齢人口が▽2030年に1306万人(25.5%)▽2040年には1724万人(43.4%)▽2070年には1747万人(46.4%)と拡大する見通しになっている。

(c)MONEYTODAY

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