韓国政府が新型コロナウイルスのワクチン接種を受けていない人の施設出入りを制限する防疫パスが大型マートやデパートで拡大適用されるなか、これに教会は含まれていないことへの議論が起きている。
昨年の集団感染事例を見れば、教会で発生した感染者は、大手スーパーやデパートで発生した合計より、10倍近く多いことが分かった。
防疫当局によると、3日午前0時基準で、大手スーパーやデパートで昨年発生した集団感染は、それぞれ19件(427人)と12件(327人)、計31件、754人になる。一方、教会で昨年発生した集団感染は233件、感染者は7491人だ。大手スーパーやデパートより、教会で発生する集団感染の方が一段と多い。
政府は今月10日からデパートやスーパーに対し、防疫パスの適用を始める。一方、宗教施設については既に施行されている通り、ワクチンの接種完了者のみが集まった場合は定員の70%、未接種者を含めるなら定員の30%(最大299人)を認める方針を維持している。防疫パスは適用しない。
これに対して批判が起きている。仁川(インチョン)の教会で国内初のオミクロンの集団感染が発生したこともあり、国民から厳しい視線が向けられているためだ。
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