韓国で銀行などから融資を断られた消費者の4割以上が、16%以上の高金利でのカードローン利用を余儀なくされていることがわかった。今後カードローン金利が引き上げられ、消費者の苦境が深刻化するおそれもある。
与信金融協会によると、6月末現在で▽新韓▽サムスン▽KB国民▽現代▽ロッテ▽ウリィ▽ハナ――の専業カード会社7社の長期カード貸出(カードローン)を利用した顧客のうち、16%台以上の金利を適用されている比率は28.71~46.73%だった。
カード会社別にみると、ロッテカードとサムスンカードはそれぞれ46.73%、46.67%で利用顧客全体の半分ほどが高金利で利用している。ハナカードは28.71%で最も低い水準だった。
このような高金利集中が深刻化しかねない状況だ。最近、中低信用者がカードローンに流入しており、高金利を適用される顧客が増える可能性がある。7月のカードローン残高は約35兆3952億ウォン(約3兆9000億円)で1カ月間で5484億ウォン増加した。
ある業界関係者は「最近流入する借主は貯蓄銀行や貸付業者で貸出取り扱いを拒絶された顧客が主流だ。カードローンは他に比べて審査が簡単なのが原因だろう」と話した。
また、調達費用の上昇による金利引き上げのおそれもある。現在上がりつつある専門金融債の調達金利がカードローンに反映されるまでの時差は約3カ月とみられ、第3四半期(7~9月)内に金利が相次いで引き上げられる可能性がある。
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