
北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記の統治資金を管理してきたとされる党39号室のトップが交代したようだ。最近開かれた第9回党大会の人事を分析した結果、約10年間同室を率いてきたシン・リョンマン(申龍満)氏の名が中央委員・候補委員名簿から外れたことが確認された。
北朝鮮の権力構造上、39号室長は通常、党中央委員会の委員または候補委員を兼ねる。その名が名簿から消えたことは、事実上の退任を意味するとの見方が有力だ。
シン・リョンマン氏は2017年10月、前任のチョン・イルチュン(全日春)氏の後を継ぎ第4代室長に就任した。
39号室は最高指導者の統治資金や外貨、ぜいたく品調達など特別資金の運用を総括する機関とされ、幹部の経歴はほとんど公表されない“秘密組織”として知られる。
今回の党大会では、党財政経理部長を務めたキム・ヨンス氏も退いたとの観測があり、資金管理ラインの再編が進んだ可能性がある。ただ、チェ・リョンヘ(崔竜海)最高人民会議常任委員長やリ・ビョンチョル(李炳哲)党軍需政策担当総顧問ら“パルチザン2世代”の退任も重なり、全体として世代交代の一環とみる分析が優勢だ。
39号室は1970年代半ばに創設され、キム・ファミリー体制維持の中枢機関として機能してきたとされる。
後任は公表されていないが、今回初めて党中央委候補委員に名を連ねたハン・サンマン(韓相万)が有力候補との観測もある。対外活動歴はほとんど知られておらず、内部でキャリアを積んできた人物とみられる。
(c)news1