北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記の実妹、キム・ヨジョン(金与正)党副部長が、新年を迎える公演で子どもたちと手をつないでいる姿が確認された。キム・ヨジョン氏の子どもである可能性が指摘されているものの、北朝鮮当局はキム・ヨジョン氏の結婚や出産に関し、一切発表していない。
朝鮮中央テレビは1日、平壌のメーデー・スタジアムで12月31日に開催された新年祝賀公演の録画映像を放送した。映像には、高官たちが家族を伴い屋外テーブルに向かう様子が収められており、キム・ヨジョン氏も男女2人の子どもと手をつないで会場に入場する姿が確認された。
キム・ヨジョン氏と子どもたちが同じ車から降りる場面は映されていないが、家族単位で入場する様子から、これらの子どもがキム・ヨジョン氏の子どもである可能性が高いと見られている。
もっとも、子どもたちがキム・ジョンウン総書記の他の子どもである可能性も排除されていない。ただ、北朝鮮社会の特性上、最高指導者の後継者とみなされる子どもがこのように公開される可能性は低いとの見方もある。
キム・ヨジョン氏は2015年ごろに「結婚指輪」をしていた姿が確認され、結婚の可能性が取り沙汰された。また、2014年秋ごろ、北朝鮮で最高指導者の資金を管理する「39号室」の幹部と結婚したとの噂が流れた。さらに、韓国の国家情報院は2015年5月にキム・ヨジョン氏が出産したとの推測を国会情報委員会に報告している。
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