
勤務中に酒を飲んだといううわさを流されたとして、韓国・全羅北道(チョルラブクド)の警察署の警部補が署長を名誉毀損と職権乱用の疑いで告訴した。
告訴の発端は、今月7日に監察係長から勤務中の行動について確認の連絡を受けたこと。これは署長が「当直日に警部補が私服で署に出入りしていた」として係長に調査を指示したからだった。
警部補は、署長がこの内容を係長以外の複数の職員にも話したとし、「酒を飲んで勤務に就いた」とのうわさまで広がったと主張。「事実確認だけで済む話だった。他の職員に虚偽を広めたことは到底納得できない」と述べ、防犯カメラ映像を通じて潔白を証明した。
問題となった3月18日午後8時ごろの映像で警部補の姿は確認されず、署長が乗っていたとみられる公用車が署を出る場面が映っていた。警部補は「30年以上の警察人生を否定されたようで悔しい」と憤り、「組織を守るためにも誤った行動は正すべきだ」と訴えている。
一方、署長は「私服で署に入る姿を見たのは事実だが、酒については確認できないため係長にだけ伝えた」と主張。「自分の目で見たので防犯カメラを確認する必要はなかった」と語り、虚偽の発言を否定している。
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