韓国で新型コロナウイルス感染拡大以降、金融の非対面化が急激に進み、都市銀行の規模縮小が加速化している。昨年だけで230カ所の営業店舗が閉じられ、2378人の雇用が消えた。金融業界のデジタル・非対面競争はますます激しくなる見通しで、銀行の支店・雇用縮小の速度はさらに速まるとみられている。
銀行連合会の銀行統計情報システムの最新の統計によると、KB、国民(クンミン)、新韓(シンハン)、ハナ、ウリ、シティー、SC第一(チェイル)など都市銀行の営業店舗(支店と出張所)の数は昨年末には3316店舗だった。1年前(3546カ所)に比べ230カ所減少した。支店が3139カ所から2930カ所に209カ所、出張所は407カ所から386カ所に21カ所減少した。
閉店に追い込まれる店舗は日増しに増えている。2017年に3858カ所だった都市銀行の店舗数は、2018年には3834カ所に24カ所減少し、2019年には3784カ所に50カ所減少した。2020年は閉店した店舗数が238カ所と急増し、昨年はさらに230カ所が閉店し、銀行の店舗数は速いテンポで減少している。
金融のデジタル・非対面化が進むにつれ、銀行店舗の縮小は数年前から避けられない流れになっている。モバイルやインターネットバンキングの発達で、客が営業店を直接訪れるケースが激減し、銀行にとっては経費が多くかかる店舗を維持する理由がなくなったのだ。特に、新型コロナで非対面取引が急増し、店舗縮小の動きがさらに速まったという分析だ。
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