
違法なスポーツ賭博犯罪が韓国で年々増えている。検挙件数がこの4年間で2倍近く増加。当局のさらなる取り締まりと利用者への注意喚起が求められている。
国民体育振興公団の資料によると、昨年の違法スポーツ賭博の検挙件数は112件だった。2019年の67件から大幅に増加し、最近5年間で最も多かった。今年も8月末時点で99件に上っている。
捜査依頼件数は2021年が157件で、昨年は192件。検挙率は50%台半ばとなっている。
これは検挙が容易ではないからだ。スポーツ賭博団は海外にサーバーを置いて賭博場を開き、サイトの閉鎖と新設を繰り返して追跡を避けている。
8月末にフィリピンから移送された違法賭博サイトの総責任者(44)は2018年から1兆3000億ウォン(約1440億円)を稼いでいた。現地の法律を悪用して検挙を逃れてきた。
賭博場へのアクセスが容易になったことで依存症の相談件数も大幅に増えている。
韓国賭博問題予防治癒院の資料によると、2018年に1万1287件だった相談件数が昨年は2万2379件に増えた。
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