2026 年 4月 1日 (水)
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過去最高業績の原動力はAI…韓国ネイバー「次はエージェントの時代へ」

ネイバー本社(c)news1

韓国ネット大手ネイバーがコマース、広告、フィンテック事業の成長を追い風に、過去最高の業績を更新した。2026年は検索やコマースの各サービスに人工知能(AI)を本格的に組み込み、成長基調を維持する構えだ。

ネイバーは6日、2025年の連結決算で売上高12兆350億ウォン、営業利益2兆2081億ウォンを記録したと発表した。前年に比べ、それぞれ12.1%、11.6%増加し、年間ベースで過去最高となった。

チェ・スヨン最高経営責任者(CEO)は同日の決算説明会(コンファレンスコール)で、「コンテンツの調達拡大や統合型ファウンデーションモデルの構築を通じ、個別最適化や推薦機能、技術競争力を高めた。ホームフィードのクリップなどで使い勝手を強化すると同時に、AIブリーフィングで新たな検索体験を提示した」と語った。

さらに「利用者のエコシステム内での活動指標が改善し、AI技術を取り入れた広告効率の向上と相まって、新しい価値を提供できた」と強調した。

◆AI検索、定着進む 下半期から収益化テスト

2025年、ネイバーは検索分野でAI技術を検索・広告サービスに導入し、機能を高度化させた。新機能「AIブリーフィング」は提供開始から8カ月で適用範囲を拡大し、統合検索クエリーの約20%にまで広がった。利用者の検索行動も変化し、1~2語中心だった検索から、15文字以上のロングテール検索が2倍以上に増えているという。

チェCEOは「この成果を踏まえ、2026年末までにAIブリーフィングの適用範囲を現在の2倍に拡大する」と述べた。加えて、下半期からはAI検索結果に自然に組み込む広告のテストを始め、収益化を探る方針だ。上半期には「AIタブ」を投入し、検索体験の拡張も進める。

現在、非公開ベータ段階にある「ショッピングAIエージェント」を2月末に公開するのを皮切りに、プレイス、エージェント、旅行、金融など、分野別エージェントを年内に順次投入する計画だ。

◆コマース好調、配送競争力を最優先課題に

過去最高業績をけん引したコマース事業について、ネイバーは今後数年間、「配送競争力の強化」を最優先課題に据える。チェCEOは「部分的な改善ではなく、提携やインフラ運営全体を見直し、市場の認識を変える水準の配送体験を実現する」と述べた。

N配送のカバー率は、2026年に25%、2027年に35%以上、3年以内に現在の3倍にあたる50%超を目指す。中長期的には、配送が制約ではなく、ネイバーショッピングを選ぶ理由になる水準まで引き上げる考えだ。

成長軸となっている「ネイバーメンバーシップ」についても、構造的な成長を進める。ネットフリックスやスポティファイ、マイクロソフトのゲームパス経由で流入した利用者を定着させ、アクティブユーザーを前年比20%以上増やす目標を掲げた。提携拡大に伴う利益率低下の懸念には、「30%以上の利益率を安定的に維持している」と説明した。

チェCEOは「2025年が『ネクストN』の基礎を築いた年なら、2026年は検証済みのAI技術を基盤に、ネイバーならではのエージェントAI体験へと広げる年になる。利用者の忠誠度と検索満足度を高め、それを新たな収益源につなげたい」と語った。

(c)news1

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