
昨年、過去最大の業績を達成した韓国のネイバーとカカオが、今年は人工知能(AI)を通じた本格的な収益化にスピードを上げる。
昨年、検索サービスにAIを融合して成果を上げたネイバーは、単純な情報検索を超え、予約や購入まで代行する分野別「AIエージェント」を順次投入する計画だ。カカオは「KakaoTalk」を基盤とした生活密着型AIサービスの拡大に注力する。
ネイバーは昨年、連結売上高12兆350億ウォン、営業利益2兆2081億ウォンを記録。前年比でそれぞれ12.1%、11.6%増加し、過去最高を更新した。成長を牽引したのはAI基盤の検索サービスとコマース分野だ。
AI検索サービス「AIブリーフィング」は、サービス開始後に利用者が増加し、昨年末に目標としていた統合検索クエリ比率20%を前倒しで達成。コマース分野でもAI技術を活用した広告ソリューションが業績改善に寄与した。
今年はAIブリーフィングの適用範囲を現在の2倍に拡大し、下半期からはAI検索結果に自然に溶け込む広告のテストも実施する予定だ。
特に今月末に公開する「ショッピングAIエージェント」を手始めに、飲食店(プレイス)、旅行、金融など各分野のバーティカルエージェントを順次投入。上半期にリリース予定の対話型AI検索「AIタブ」と組み合わせ、注文・予約・購入まで実行するAIを通じて収益化を狙う。
ネイバーのチェ・スヨン代表は「AIタブは、ネイバー独自のユーザーデータと高度化した推論機能を基盤に、利用者の検索・発見・探索ニーズを正確に理解し、購入や予約など実行段階までつなぐ新しい検索体験を提供する」と述べた。
カカオは昨年、連結売上高8兆991億ウォン、営業利益7320億ウォンを記録し、前年比でそれぞれ3%、48%増加。過去最高を更新した。
カカオトークの改編により、チャット一覧タブに広告領域を追加し、AIを融合したプラットフォーム部門の売り上げが成長を牽引した。
今年はカカオトーク基盤のAIサービス拡大を通じ、「AI収益化元年」と位置づける。
第1四半期中にオンデバイスAI「カナナ in カカオトーク」をAndroid・iOS両方で正式リリースし、利用者接点を拡大。さらにサービス実装に不可欠な独自言語モデルの開発・高度化も進める。
昨年10月からベータ提供中の「カナナ in カカオトーク」は、カカオ独自開発の軽量AIモデルを活用。利用者が助けを必要とするタイミングを察知し、先に声をかけるのが特徴だ。スマートフォン内で会話文脈を理解し、日程ブリーフィングや情報案内、場所・商品推薦などを担う。
カカオのチョン・シナ代表は「AIサービスの利用者規模はまだ限定的だが、高い滞在時間への貢献度を考慮すれば、今年から利用基盤を本格的に拡大すれば、カカオトーク滞在時間20%拡大という目標は十分達成可能」と語った。
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