韓国で「11月としては過去最高気温」を記録するなど異常高温現象が続いたうえ、寒さが訪れたのが遅く、アウトドア業界が泣いている。
11月初めの2日には最高気温が25.9度となり、1907年にソウルで近代的な気象観測が始まって以来、11月の気温としては最も高かった。
11月は夏のような異常高温現象と不安定な天気が続きアウトドア業界は苦戦している。年間売り上げの半分を占める第4四半期(10~12月)の売り上げが打撃を受ける可能性が高くなったためだ。
ロッテ百貨店によると、今年9~10月のアウトドアカテゴリーの売り上げ伸び率は5%で、昨年同期の20%に比べて大幅に減少した。同期間、新世界(シンセゲ)百貨店の伸び率は0.4%に過ぎない。昨年9~10月の伸び率は7.3%だった。
通常、本格的な冬シーズンを控えた9~11月は「ダウン特需」期間で、商売の書き入れ時だ。単価の高いアウター製品を中心に販売できるからだ。1年の売り上げの半分以上がダウンジャケットのようなアウターで占められている。
この時期を逃せば、新商品も在庫として積み上げられ、後日割引販売しなければならない。これは売り上げ減少と在庫増加、収益性悪化にもつながる。
しかし、今年は11月にも暖かい天気が続き、冬の準備作業が遅れ、初冬を控えてもダウンなどアウターの需要が低かった。
アウトドア業界はもちろん、これら商品を扱う百貨店業界まで泣いている理由だ。
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