2025 年 3月 6日 (木)
ホーム社会連休で4倍に急騰…旅行者を遠ざける韓国の「ぼったくり宿泊料」

連休で4倍に急騰…旅行者を遠ざける韓国の「ぼったくり宿泊料」

仁川国際空港(c)MONEYTODAY

韓国で連休など繁忙期に料金を通常の数倍にまで引き上げる宿泊施設が目立ち、海外旅行より国内旅行の費用が高くなる事例が増えている。業界では「過度な宿泊料金の引き上げが観光市場の停滞を招く」との指摘が出ている。

釜山(プサン)市影島区(ヨンドグ)のあるホテルでは、前の週末に6万ウォン(約6600円)だった宿泊費が3月1日には24万ウォン(約2万6400円)に跳ね上がった。連休による需要増に伴い、最高70万ウォン(約7万7000円)を超える部屋もあるという。

韓国政府は国内旅行の活性化策を進めているが、宿泊施設の料金高騰が障害になっている。MONEYTODAYが済州島(チェジュド)など全国15カ所の宿泊施設を調査したところ、13カ所で通常の2倍以上に値上げされていた。

京畿道(キョンギド)のペンションでは通常15万~20万ウォン(約1万6500円~2万2000円)のスイートルームが60万ウォン(約6万6000円)を超えていた。

一方で海外旅行は安くなり、旅行者の流出が続いている。IT企業「SKコミュニケーションズ」の調査では、72%が「宿泊費の高さが国内旅行を敬遠する理由」と回答した。

政府は価格監視を強化しているが、個人経営の宿泊施設が多く、有効な規制は難しい。

外国人観光客が減少する中、国内観光客の流出も市場低迷を招いている。文化体育観光省は3月に宿泊割引券30万枚を配布予定だが、業界関係者は「長期的視点で適正価格を設定すべきだ」と指摘する。

(c)MONEYTODAY

RELATED ARTICLES

Most Popular