韓国の消費者物価が6月に続き、7月にも6%台の上昇率を記録し、高止まりした。政府は最近、国際原油価格や穀物価格の下落、昨年下半期の物価が大幅に上昇したことを根拠に、10月には物価上昇の勢いが頂点に達して、徐々に鈍化するものと予想していた。
だが、政府の展望通り、11月から物価上昇の勢いが衰えても、今年の年間物価上昇率は1998年11月以来の最高値を記録するものとみられる。
◇サンチュ価格63%↑…2カ月連続6%台の物価「通貨危機以来初めて」
7月の消費者物価が前年同月比6.3%上昇し、通貨危機以来初めて2カ月連続で6%台の上昇を続けた。野菜など農畜水産物と電気・ガス・水道料金の上昇傾向が大きくなったためだ。ただ、石油類物価が前月比で小幅下落するなど上昇傾向が鈍化し、消費者物価上昇幅が縮小する様子を見せた。
統計庁が2日発表した「2022年7月消費者物価動向」によると、先月の消費者物価指数は108.74で前年同月比6.3%上昇した。1998年11月(6.8%)以来23年8カ月ぶりの最大値だ。消費者物価上昇率が2カ月連続で6%台を記録したのも通貨危機以来初めてのことだ。前月比では0.5%上昇した。
これまで消費者物価上昇率は▽昨年10月3.2%▽11月3.8%▽12月3.7%▽今年1月3.6%▽2月3.7%▽3月4.1%▽4月4.8%▽5月4.3%▽6月6%――などと、10カ月連続で3%以上を記録してきた。
先月、石油類・加工食品を含む工業製品価格は前年同月比8.9%上昇し、全体の物価を3.11ポイント引き上げた。石油類価格が前年同月比35.1%上昇し、全体を1.59ポイント引き上げた。ただ、石油類価格は前月比では0.1%下落。ガソリン価格は前年同月比25.5%上昇したが、前月比では1.3%下落した。軽油と灯油も前年比でそれぞれ47%、80%上昇したが、前月比では1.2%、6.4%へと上昇傾向が鈍化した。
加工食品は8.2%上昇し、全体を0.7ポイント引き上げた。電気・ガス・水道は公共料金引き上げなどの影響を受け、前年同月比15.7%上がった。調査が始まった2010年1月以降最大値だ。
農畜水産物価格は前年同月比7.1%上昇し、全体を0.62ポイント引き上げた。特に野菜類が前年同月比25.9%上がるなど大幅な上昇傾向を見せた。具体的には、白菜(72.7%)、キュウリ(73%)、サンチュ(63.1%)、ネギ(48.5%)、ほうれん草(70%)などが大幅に値上がりした。
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