
韓国でスターバックスの従業員が爆発の危険がある車両火災の現場に駆けつけて火を消し止めた。
火災は16日午前8時50分ごろ、済州市道南洞(チェジュシ・ドナムドン)で発生。走行中のSUV(スポーツ用多目的車)から突然白煙が立ち上った。
運転者は「子どもを送って家に帰る途中だった。ボンネットから煙が出始め、通りすがりの車が『火が出ている』と教えてくれたので急いでエンジンを切って車外に出た」と振り返った。
火は瞬く間に車両を包み込み、燃料に燃え移って爆発しかねない状態。運転者は「テレビでしか見たことがない出来事だった。通報した後はぼうぜとしていた」と語った。
その時、2人の男女が消火器を手に駆け寄り、初期消火を始めた。現場向かいのスターバックスに勤めるハン・ジョングさん(43)とハン・ソヌさん(31)だった。
2人は消防と警察が到着するまで、通勤時間帯であふれかえる車両の誘導など2次被害防止にも努めた。
火災は通報から約10分後の午前9時7分ごろに鎮火。エンジンルームは全焼したが、人的被害はなかった。
運転者は「恐れずに駆けつけてくれた方々が英雄に見えた。この世は捨てたものではないと感じた」と感謝の気持ちを繰り返した。
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