
韓国の人気お笑いタレント、イ・ギョンシルの息子で俳優のソン・ボスンが、軍服務中にショッピングモールを運営していたとして、営利活動および兼職禁止違反の疑いで軍から調査を受けている。
一部報道によると、ソン・ボスンが所属する陸軍首都防衛司令部第52師団の監察室が、ソン・ボスンに関する通報を受け、調査に入ったという。ソン・ボスンは2025年7月からソウル地域で「常勤予備役」として服務している。
問題の発端は、ソン・ボスンが運営に関与していたショッピングモール「プレスティジ」で販売されていた卵商品「ウアラン」が、高価格にもかかわらず劣悪な飼育環境の卵であるとしてSNSで炎上したことだった。これにより、商品の代表者がソン・ボスンであることが発覚し、軍服務中の営利活動ではないかとの疑惑が浮上した。
韓国の軍人法第16条(営利行為および兼職の禁止)では、軍人が国防相の許可なく営利を目的とした業務に従事することや、他の職務を兼ねることを禁止している。違反が確認された場合、懲戒や処罰の対象となる。常勤予備役も現役兵士と同様の規定が適用され、軍紀教育隊(営倉)への送致や休暇の制限などの処分が下される可能性がある。
今回問題となった「ウアラン」は、卵の殻に表示される「卵殻番号」が「4番」(最も劣悪な飼育環境)であるにもかかわらず、1番・2番の「動物福祉型卵」よりも高額で販売されていたことが指摘された。韓国では卵殻番号の末尾が「1〜4」で飼育環境を示しており、数字が小さいほど衛生的で高価とされる。
イ・ギョンシルは11月19日、SNSで「確かに4番卵30個で15000ウォンは高いが、ウアランの品質は市販の卵より優れている。高価な原料であるウコンや冬虫夏草などを飼料に使っている」と釈明したうえで、「消費者の気持ちを考慮できなかった点、心からお詫びする」と謝罪した。
世論の批判が収まらなかったことを受け、「プレスティジ」は11月26日に事業を閉鎖した。
営利活動の疑いについてイ・ギョンシルは「息子が軍入隊前に将来のために法人代表として名前を登記したが、今回の件とは全く無関係」「今も出資ばかりで収益は出ていない」と釈明している。
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