2026 年 1月 30日 (金)
ホーム社会足元を10回以上確認…ソウル西大門バス事故、ドラレコが映した“異常事態”の50秒

足元を10回以上確認…ソウル西大門バス事故、ドラレコが映した“異常事態”の50秒

2025年1月16日に西大門駅付近で発生したバスの突進事故当時のブラックボックス映像=ムン・ソンホ市議事務所提供(c)MONEYTODAY

ソウル・西大門駅付近で発生したバス突進事故当時の運転手の様子を捉えたドライブレコーダー映像が公開された。専門家らは、これまでの急加速(急発進)疑惑事故と比較しても異例だと評価している。ただ警察は、捜査過程において国立科学捜査研究院(国科捜)の鑑定結果を見守る必要があるとの立場を示している。

ソウル市議会交通委員会所属のムン・ソンホ議員(国民の力)が確保した映像には、事故当時、バスの運転手がペダルのある運転席下部を何度も見下ろす様子が映っている。1月16日午後、西大門駅近くで運転手が運転していたバスが歩道に突進し、建物に衝突する事故が発生した。この事故で運転手と乗客ら計13人が負傷し、運転手は交通事故処理特例法違反(傷害)の疑いで立件された。

映像に映る運転手の行動は、事故当時に警察へ「ブレーキが作動しなかった」と主張した内容を裏付ける状況証拠になり得るとの見方も出ている。映像によると、バスが停留所を出発して建物に衝突するまでの約50秒間、運転手は10回以上、足元を見下ろしていた。出発直後から速度が急激に上がり、運転手が顔をしかめ歯を食いしばるなど、慌てている様子も確認できる。

運行記録によれば、バスは最高時速54~55キロまで加速し、その状態で約25秒間走行していた。このバスの最高速度は時速50キロに制限設定されている。事故当時、目撃者らは「大きな衝突音を聞いた」と証言しており、ブレーキランプは点灯していなかったと記録されている。

映像を見た専門家らは、これまでの急発進事故とは異なり、極めて異例だとの反応を示している。自動車整備の専門家であるパク・ビョンイル氏は「バスはブレーキペダルとアクセルペダルの間隔が広く、踏み間違いの可能性は低い」とし、「中央分離帯にぶつかりながら最後までアクセルだけを踏み続ける運転手はいない」と指摘した。

また、大徳大学未来自動車学科のイ・ホグン教授も「常識的に考えて、運転手が足元を何度も確認しながらアクセルを踏み続けたとは考えにくい」と述べ、「運転手のブレーキ異常の主張と一致する状況が出てきており、専門家の間でも理解し難いという声が出ている」と語った。

一方で、ブレーキランプが点灯していなかった点は運転手にとって不利な状況とされる。ブレーキを踏んでいれば、運行記録に未作動と記録され、なおかつブレーキランプが点灯しないことは考えにくいという。特に国科捜が2021年から2025年末までに鑑定した急発進主張事故405件のうち、急発進と認められたケースは1件もなく、約86%が運転手のペダル操作ミスだった。

イ・ホグン教授は「ブラックボックス映像中の運転手の行動を除けば、他の状況証拠だけを見ると典型的なペダル踏み間違い事故といえる」と分析した。

(c)MONEYTODAY

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