ペット犬の行動矯正を理由に足で蹴り、リードで吊るすなどの方法を用いて動物虐待の疑惑が生じた有名ユーチューバーが警察に告発された。
動物保護団体「動物自由連帯」は6日、訓練と称して暴力を振るうユーチューブチャンネル「犬の相談所」のトレーナーをソウル城東(ソンドン)警察署に動物保護法違反の疑いで告発したと発表した。
16万人の登録者を持つ「犬の相談所」は、家庭訪問によるペット犬行動矯正をテーマとした動画を公開している。動物自由連帯は「動画の多くで見られる訓練方法は、ペット犬に強い衝撃を与えてその行動を抑制しようとしているが、過程で身体的苦痛を与えている」と主張する。
最近の動画には、安全ゲートで隔離された部屋にいるペット犬のリードを強く引っ張る場面が映っており、ペット犬がリードに吊るされたり壁に衝突したりする様子が見られた。また別の動画では、他の犬を見ると吠えるペット犬に対し、脇腹を蹴る場面もある。
動物自由連帯の危機動物対応チームの担当者は「人や他の動物に危害を及ぼす可能性がある行動には教育が必要だが、その方法が暴力であれば明らかに動物虐待だ」と強調する。
韓国の動物保護法第10条第2項は、人命や身体への直接的な脅威や財産被害を防ぐため、他の方法があるにもかかわらず動物に苦痛や傷害を与える行為を禁止している。このチャンネルの訓練方法に法的な制裁を求める国民請願も進行中だ。
請願者は「正しい教育方法についてユーチューブ動画にコメントを寄せたが、反対意見を固定表示し、支持者を通じて批判を引き起こしている」と指摘した。また、「虐待が次第に悪化しているようで、訓練士も暴力に鈍感になっていると感じ、国民請願を起こした」と述べている。
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