
中国ポップマート(POP MART)のキーホルダー「ラブブ(LABUBU)」をめぐり、韓国の取引プラットフォームで“偽物疑惑”が浮上した。著名人がSNSで問題を提起したことをきっかけに議論が拡大し、正規品の判別法やプラットフォームの対応に関心が集まっている。
ネイバー傘下の限定版取引プラットフォーム「クリーム(KREAM)」は、スキャン専用の精密機器を導入して検証(鑑定)しており、取引後に偽物と判定された商品については購入価格の3倍を補償して購入者の権利を守っている。
情報技術(IT)業界によると、KREAMで販売された一部のラブブ商品に対して「偽物ではないか」との指摘が相次いでいる。
歌手BoAは2025年8月、自身のインスタグラム・ストーリーで、KREAMで購入したラブブのタグに付いているQRコードが読み取れず、タグの大きさや色がバラバラだったとし、「偽物なら責任を取ってほしい」と投稿した。
これを受け、利用者の間では「規格が統一されていないのは偽物だ」との見方と、「リニューアル版では正規品でもQRコードが読みづらい場合がある」とする意見が対立した。
実際、問題となった商品はKREAMの再検証を受けていなかったが、指摘された特徴の一部は偽物ではなく、ポップマート製品の正規仕様として確認された。KREAMによると、ラブブの「ブラインドボックス」(6種類入り)には旧モデルと新モデルが混在しており、正規品でもタグのサイズや色、塗装の違いが生じる場合がある。
QRコードも新モデルでは印刷のにじみなどにより読み取りが難しいことがあるという。取引プラットフォーム関係者は「最近リニューアルされた製品は正規品でもQRコードが滲んで出荷されるケースがある」と説明した。
ラブブの製造元である中国ポップマートも「ブラインドボックス内でキャラクターの重複や塗装・タグ品質の差異が生じる場合がある」と公式に案内しており、これはKREAMの検証基準には該当しないと明らかにしている。
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