2024 年 9月 20日 (金)
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質問作り、志願者とやり取りし、自己紹介書の真偽も判断…韓国・音声認識「AI面接官」のすご腕

音声認識人工知能(AI)サービス(c)NEWSIS

韓国に人工知能(AI)をベースに音声認識技術を提供するB2B(企業間取引)企業がある。音声認識は、AIがユーザーの意図を把握できない場合、適切なサービスを提供できず、成功につながりにくい。そのため、ある分野に特化して音声認識技術を高度化し、活用を広げていく企業に注目が集まっている。

AI技術企業「ムハユ(muhayu)」は韓国初の対話型AI面接サービス「モンスター」を運営している。「モンスター」は人事担当者と志望者が実際に対面での面接をするように、AIと志望者が質問と返事をやりとりし、リアルタイム対話形式で面接を実施するサービスだ。

「モンスター」は、AIが50万以上の面接質問を事前に学習し、それを利用して実際の人事担当者がしそうな質問を作る。自己紹介書からコミュニケーション、成果の創出、リーダーシップなど、志望者の能力を表す有意義な一節を抽出し、志望者別オーダーメード型面接質問を生成する。志望者が作成した自己紹介書の内容の真偽を判断し、代理試験のような不正行為も防止できる。

脈絡を把握した後、単語を自動補正するのも特徴だ。最も似た発音を文字に置き換えるのではなく、脈絡を判断し、発話者が意図した単語に補正する。ムハユの面接特化STT(Speech To Text)技術は精度が94%に達する。

医療分野に特化したAI音声認識ソリューションもある。AIソリューション「セルバス(selzas)AI」の「セルビーメディボイス」は、音声認識で記録を自動作成するサービスだ。

多様な医療映像の判読プロセスにおいて、セルビーメディボイスはリアルタイムでの「音声認識→自動テキスト変換→記録保存→病院情報システム自動登録」を可能とする。

セルビーメディボイスは分科別医学用語学習により、98%以上の高い認識性能も誇る。映像医学科など分科別のデータベースのディープラーニングを経ており、医療スタッフ各人の発音の特性を学習して使用すれば、その分、認識率が向上する。韓国語、英語、数字、記号などが混在した音声で医学用語を伝えても、正確に認識して文章にするという。

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