
「資産家」を名乗って女性に近づき、4億6000万ウォン(約5100万円)以上をだまし取ったとして詐欺罪に問われた被告の男(35)に対し、韓国全州地裁はこのほど、懲役4年6カ月の実刑判決を言い渡した。
被告は2022年5月から2023年12月にかけて、交際関係にあった女性7人から合計142回にわたり、約4億6000万ウォンを詐取した罪に問われた。被告は、マッチングアプリや酒場などで女性たちと出会い、「全州でバーとカフェを経営している」などと話し、経済力のある人物を装って接近した。
その後、関係を築きながら、「従業員の給料を払う資金が足りない」「仮想通貨の取引所を運営しているが、損失を出した投資家に訴えられ、口座が凍結された」「自分の口座がボイスフィッシング犯罪に巻き込まれて使えなくなった」などと嘘を並べ立て、女性らに借金を申し出ていた。
被害者のうち一人は、約1億5000万ウォンを提供。他の6人も1100万~1億ウォンずつを被告に渡した。
被告はこの金を借金返済や自身の生活費として使用していた。
地裁は「被告は長期にわたり複数の被害者を欺き、合計で4億ウォンを超える金銭を詐取しており、強く非難されるべきだ。被告はすでに特別傷害罪で裁判中にも関わらず、詐欺行為を続けていた点も重く見た」と指摘した。
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