韓国で消費心理指標が下落するなど消費景気低迷の憂慮が高まる一方、百貨店や大型マート、コンビニなどオフライン流通チャンネルは時ならぬ好況を享受している。外部活動が増え、訪問客トラフィックが増加した半面、オンラインショッピング成長率が鈍化するなど競争の強度は弱くなったためだ。物価上昇は売り上げ成長に影響を与え、ブランド品、ファッションなど高価製品の需要が堅調に続いている。
ロッテ百貨店、新世界、現代百貨店、イーマート、ロッテマート、CU、GS25など、百貨店、大型マート、コンビニ主要7社の第3四半期の売上成長率(YoY)は平均8.2%に達した。百貨店3社がいずれも2桁以上成長し、イーマート、ロッテマートも成長幅が大きくなった。コンビニ2社もそれぞれ11.9%、8.2%成長し、好実績を記録した。
世界的な景気低迷への懸念が高まっている中でも、予想されていた消費低迷の兆しは見られないわけだ。チャンネル別に一部差はあるが、外部活動の増加でオフラインチャンネルに対する訪問客トラフィックが爆発的に増えており、まだ海外旅行が限定的で、国内消費余力が大きいためと分析される。産業通商資源省によると、9月にすべてのオフライン業態訪問客が増え、これに伴い購買件数は平均11.2%増加した。
この2年間、大幅に増えたオンラインショッピングの需要が鈍化した影響もある。昨年、年間15.7%、2020年に18.4%成長したオンラインショッピング市場は9月9.1%増加にとどまり、成長幅が減る傾向だ。特に、全般的な金利上昇に伴い、利益基盤が脆弱なeコマース業者が収益性中心の戦略に旋回し、攻撃的な拡張から足を引いており、このような流れが続く見通しだ。
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