
誰もがインターネットなどで購入できる護身用品やキャンプ用品が凶器として使用される事件が韓国で多発しており、何らかの規制が必要という声が高まっている。
ソウルの新林洞(シンリムドン)公園で今月17日、男性(30)が30代女性に性的暴行を加え、指にはめるナックル(メリケンサック)で殴って殺害した。
ナックルは護身用としてインターネットで簡単に購入できるが、英国やドイツでは武器として扱われ、所持を不法としている。米国の一部の州でも所持・販売が規制されている。
韓国では電気ショックガンも3万ボルトより電圧が低ければ自由に購入・所持できる。2021年に男性が元交際相手の家に侵入し、家族を電気ショックガンで殺害する事件があった。
特殊警棒などの護身用品、ジャングルナイフのようなキャンピング用品も手軽に購入できる。今年5月、女性を金属の警棒で暴行して死亡させた20代男性は懲役17年を宣告された。
京畿(キョンギ)大犯罪心理学科のイ・スジョン教授は「不法と合法の狭間で人を殺傷できる道具が堂々とオンライン取引されている。誰が何のために購入するのか調査すべきだ」とガイドライン策定の必要性を強調した。
また、仁荷(インハ)大消費者学科のイ・ウンヒ教授は「目的通り利用されないものは販売禁止にし、活用度は高いが凶器になりうるジャングルナイフのようなものは身元確認のうえ、購入後のモニタリングで犯罪を予防すべきだ」と指摘した。
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