ソウル・梨泰院(イテウォン)の雑踏事故を受け、現地警察が経緯把握に全力を傾けている。同時に、故人や遺族に対する名誉毀損と侮辱、悪意な虚偽事実・個人情報流布に対しては厳しく取り締まる方針を打ち立てている。
警察庁のナム・グジュン国家捜査本部長によると、負傷者や目撃者ら44人に聞き取り調査を実施し、公共・私設の防犯カメラ計42カ所の映像を確保した。SNSにアップされた映像も精査して分析しているという。
警察は事故発生直後、龍山(ヨンサン)警察署に475人規模の捜査本部を設置。31日午後2時には国立科学捜査研究院とともに合同鑑識作業に取り組み、人々が押された経緯や抜け出せなかった原因などを把握する。
今回の事故を受け、主催者のないまま大規模な人出となる行事に対する警察の対応マニュアルがないという批判が出ている。警察サイドはこうした批判を受け入れ、今後、再発防止のための対策を講じると明らかにした。
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