韓国のSKテレコム、KT、LGユープラスなど移動通信3社が、UAM(都心航空交通)技術の向上に力を入れ、「空飛ぶタクシー」への期待が高まっている。早ければ来年にも一般客を乗せたUAMが登場する見通しだ。
移動通信3社のうち、UAM部門で最もリードしているとされるのがSKテレコムだ。先月、スペインのバルセロナで開かれたモバイルワールドコングレス(MWC2024)で、実物と同じ大きさのUAM模型を展示し、国内外からの観覧客の目を引いた。
展示だけではなく、観覧客が直接UAMに搭乗して飛行を疑似体験した。UAM模型の中に座ると、ドアが閉まり、正面には、実際の機体が浮くような映像が再生される。単純に映像を見るだけではなく、ワイヤーに付いた機体が実際に浮上し、翼についたプロペラが作動した。
SKテレコムは、最も早くUAM商用化に成功できるだろうとの期待が集まる。機体は、米航空宇宙局(NASA)の実証テストを経た米ジョビー・アビエーションを通じて調達される見込みだ。ジョビーのS4機体は最高時速が320㎞で、一度の充電で4人を乗せて240㎞運航できるという。
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