語学研修ビザで韓国に入っていた外国人の3人に1人が不法滞在状態であることがわかった。新型コロナウイルス感染で留学生の生活費調達が難しくなり退学したものの、空路が閉ざされて帰国が困難になったためだ。
韓国法務省によると、先月末で語学研修生(D-4)ビザで国内に短期滞在中の外国人2862人のうち993人(34.7%)は、滞在期間が終了しているのに滞在延長を申請しなかった。不法滞在の割合は、昨年同期(4月末)の28.6%より6.1ポイント上昇した。
一般の外国人留学生でも不法滞在の割合が増えた。先月末基準の留学生(D-2)ビザで、国内に短期滞在中の外国人(2470人)のうち184人(7.4%)が不法滞在状態だった。やはり昨年同期の3.2%の2倍に達した。
不法滞在が増えたのは経済的な事情が第一に挙げられる。教育省関係者は「特定の国からの留学生と語学研修生が不法滞在者になる割合が高い」と指摘したうえ「新型コロナ感染で本国の経済的状況が悪化し、生活費の調達などが難しくなり学校をやめたみている。大学現場では2年間、遠隔授業をして、外国人学生の管理が容易ではない側面もある」と話している。
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