◇清渓川コース:広通橋~チョン・テイル記念館~清渓川のパン屋テーマ村
清渓川(チョンゲチョン)は古くからソウルに流れていた自然の河川で、朝鮮時代には清渓川を生活河川と規定し、朝鮮王朝500年間下水道として機能した。
広通橋(クァントンギョ)から清渓川に沿って鍾路3街の方へ歩いていくと、チョン・テイル(全泰一)烈士を称えるために建てられたチョン・テイル記念館が見えてくる。
1960年代、労働者の人権は無視されたまま劣悪な作業環境と徹夜作業で多くの労働者が病気に苦しめられた。チョン・テイルはこうした労働条件の改善のために本格的に労働運動に参加し、1970年に労働条件改善を叫びながら焼身自殺を図って22歳で亡くなった。
チョン・テイルが犠牲になって以後、労働者の劣悪な現実が認識され、労働組合が生まれ、労働運動が活発化する契機になった。
チョン・テイル記念館にはチョン・テイルの幼いころ、チョン・テイルの目、チョン・テイルの実践、チョン・テイルの夢というテーマでチョン・テイルの一生を見ることができる常設展示が設けられている。
清渓川に沿って城東区(ソンドング)まで来れば、清渓川の変化を知ることができる清渓川博物館と、「清渓川パンジャチプ(バラック)テーマゾーン」がある。このテーマゾーンは1960~70年代の清渓川の生活史を展示する空間だったが、2022年に自然生態休息空間としてリニューアルした。
(つづく)
(c)news1