
韓国で80代の認知症の高齢女性が隣人の70代の男から性的暴行を受ける事件が発生した。女性の娘がホームカメラで、隣家に住む元自治会長が母親宅に侵入し、紙おむつの中に手を入れる様子を目撃。警察は約3時間後に男を緊急逮捕した。
男は当初「手を入れたのは事実」と認め、映像でもその場面が確認された。
しかし、国立科学捜査研究院の鑑定で、被害者の体からDNAが検出されなかったため男は否認に転じ、「15年前から恋人関係だった」「身体的接触は合意の上だった」と主張し始めた。
被害者は2019年に認知症の診断を受け、ほとんど記憶を保持することができない。娘は「母を侮辱する二次被害だ」と憤っている。
一方、男は被害者について「体を売っていた」などと吹聴しているという。
検察は男を住居侵入と準強制わいせつの罪で起訴したが、最近保釈が認められ、在宅のまま裁判が続いている。
警察庁の統計によると、過去5年間で65歳以上の高齢者を対象とした性犯罪は全国で4000件を超え、年々増加している。特に認知症などで判断能力が低下した高齢者の場合、被害の認識や通報が困難なことから実際の件数は統計を大きく上回るとみられている。
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