2024 年 11月 24日 (日)
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認めよう「ロボット掃除機」は中国がトップだ…韓国勢がやるべきことは?

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韓国サムスン電子とLG電子の代表が最近、ロボット掃除機市場で中国企業に遅れを取っていることを認めた。サムスンのハン・ジョンヒ副会長とLG電子のチョ・ジュワン社長は、それぞれ「我々が後発の追撃者となった」と発言し、ロボット掃除機市場における韓国企業の苦境を示した。

中国の企業は、早期にオールインワンのロボット掃除機を市場に投入し、その後も性能改善に注力してきた。一方、サムスンやLGは、これまで個別の掃除機製品に依存してきたが、現在ではオールインワン製品で追撃を開始している。しかし、中国企業はさらに先を行き、世界最大級のコンシューマーエレクトロニクスの国際見本市「IFA 2024」で革新的な技術を持つ新製品を次々に発表した。

例えば、ロボット掃除機市場で注目を集める中国企業「北京石頭世紀科技(ロボロック)」は、IFAで新型の「Qrevo Curv」と「Qrevo Slim」を発表した。Qrevo Curvは、4cmの高さの敷居を超える技術を搭載し、Qrevo Slimは業界最薄の8.2cmという高さを実現している。また、他の中国企業も類似した技術で、敷居を超える機能や低い空間を清掃できる製品を発表している。

中国最大手の「科沃斯機器人(エコバックス・ロボティクス)」も、ローラー型のモップを搭載した新型「Deebot x1 proオムニ」を発売し、ロボット掃除機が水拭きしながら同時に自己洗浄する技術を導入している。こうした技術革新により、中国製品は、サムスンやLGの製品に比べて吸引力や障害物を越える能力でも優位に立っている。

サムスンとLGは、衛生機能やアフターサービス、セキュリティを強調しているが、業界ではそれだけでは中国企業に対抗するのは難しいといわれる。ロボット掃除機の主要な目的は「掃除からの解放」であり、より優れた清掃技術が求められている。

サムスンとLGは、来年に向けて新製品を準備している。技術的な進化が市場での競争力を左右しそうだ。サムスンのハン副会長は「来年にはさらに進化した形で新製品を公開する」と述べ、LGのチョ社長も「中国に負けるわけにはいかない」と追撃への意欲を示した。

市場調査会社「リサーチ・アンド・マーケット」によると、世界のロボット掃除機市場は、2028年までに年間平均23.17%成長し、約170億8000万ドル規模に達する見込み。

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