現場ルポ
世界的な不動産投資ブームが「3次元仮想世界メタバース」へ広まっている。メタバースの規模が徐々に膨らみ、現実世界のように仮想空間でも不動産取引で大きな利益を得ようとする投資家が増えている。一方で、仮想不動産取引に使われる仮想通貨の変動性、メタバースプラットフォームの安定性などを理由に「リスクが大きい」という指摘も根強い。
米CNBCが1日、「メタ・メトリクス」(Meta Metrics)の資料を引用し、昨年、世界4大メタバースのプラットフォームで販売された仮想不動産の販売規模が約5億ドルに達したと伝えた。メタバースの仮想不動産販売は▽「サンドボックス」(Sandbox)▽「ディセントラランド」(Decentraland)▽「クリプトボクセル」(Cryptovoxels)▽「ソムニウム」(Somnium)――などが主導している。
これらの仮想不動産の販売額は昨年10月28日にFacebookがメタバースに集中するために社名を「メタプラットフォーム」に変更してから急増した。メタ・メトリックの集計によると、昨年11月、メタバース仮想不動産の販売額は計1億3300万ドルと9倍に急増した。その後、成長の勢いは鈍ったものの、先月の販売額は依然、前年同期より10倍以上に達する水準だとメタ・メトリックは強調した。
実際、今年1月に4大フラットフォームの仮想不動産販売額はすでに8500万ドルを超えた。メタ・メトリックは今年、仮想不動産販売額が昨年の約2倍の10億ドルに達するだろう」と見通し、仮想不動産への投資がさらに活発になると予想した。
「ブランドエッセンス・マーケットリサーチ」(Brand Essence Market Research)は、メタバース仮想不動産の市場規模が今年から2028年まで年間31%の成長率を記録すると予想した。
メタバースプラットフォーム「ビッグ4」が実現した仮想不動産規模だけで、現在、26万8645パーセル(parcels)に達する。パーセルは、メタバースで仮想不動産を取引する際に使用する基本単位で、土地登記簿における最小登録単位である「土地一筆」のような概念だ。パーセルの面積はメタバースプラットフォームによって異なる。
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