チャンネル登録約5万7000人の韓国人YouTuber「カンリム」がギリシャの首都アテネを旅行中、現地の高齢者に誘われて「飲み物詐欺」の被害に遭った。高齢者は親切を装い、女性店員の飲み物代を負担させたという。
カンリムの旅行動画は15日に「詐欺師の高齢者との思い出」というタイトルでYouTubeに公開され、拡散した。それによると、カンリムはアテネの観光名所アクロポリスから戻る途中で高齢者に声をかけられた。高齢者は国籍や宿泊先を尋ね、親しげに「一杯飲みに行こう」と誘った。
普通のレストランで軽く飲むつもりだったカンリムだが、連れて行かれたのは高そうなバー。露出度の高い服装の女性店員がおり、彼女たちの飲み物代として35ユーロ(約5700円)を請求された。カンリムと高齢者の飲み物代は各10ユーロ(約1630円)。カンリムは計55ユーロ(約8960円)を支払わされた。
カンリムから相談された現地のアクセサリー店主は「高齢者とバーは共犯。目的は手数料だろう」と説明。頻発しているわけではないが、観光地では注意が必要だと語った。
なお、韓国外務省は2023年6月に「アテネで観光客を対象とした飲み物詐欺が増加している」と注意喚起しており、見知らぬ人と飲みに行かないよう呼びかけている。
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