韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領がこのほど、大統領府迎賓館で開かれた外務省・国防省の2023年度業務報告で、北朝鮮に対し「我々が攻撃を受ければ、100倍、1000倍で叩くKMPR(大量反撃報復)能力を確固たるものにすることが、攻撃を防ぐ最も重要な方法だ」と強調した。
北朝鮮は多くの費用がかかる「防御」より、相対的に費用がかからない「攻撃」に重点を置いている。このため、対北朝鮮3軸システム(先制打撃、韓国型ミサイル防御システム、大量報復)で最も重要なのはKMPRだという説明だ。
ユン大統領は、朝鮮半島の危機状況が深刻になれば、独自に核保有をすることもあり得るとし、現実的には米国の核資産を土台に共同企画、共同実行を議論していると明らかにした。
さらに「攻撃の兆しが確実な時、先制的に叩き、ミサイルを撃った時、そのミサイルを撃墜することも重要だが、それがいくら精巧な科学技術だとしても、途中で100%防ぐことは難しい」とも指摘した。
そのうえで「このKMPRを確固たるものにして挑発の心理そのものを抑えなければならない。北朝鮮の核に対する確固たるKMPRとは何か。まさに韓国と米国の強力な拡大抑止と米国の核資産の運用における共同企画と共同実行という、核資産運用における緊密な協力だ」と述べた。
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