韓国ガールズグループIVE(アイブ)のチャン・ウォニョンが、自身を非難したユーチューブチャンネル「タルドク(脱オタク)収容所」の運営者を相手取って起こした損害賠償請求訴訟について、ソウル中央地裁は控訴審の初弁論を9月4日に開くことを決めた。
運営者は2021年10月~2023年6月、ユーチューブチャンネルで、芸能人やインフルエンサーら7人を非難する動画を23回投稿し、名誉を傷つけたとされる。また、5人については容姿を侮辱する動画を19回アップしたとされる。運営者は「チャン・ウォニョンが嫉妬して同僚練習生のデビューを阻んだ」「他の有名人も売春や整形手術をした」などの虚偽内容の動画を制作・流布したとされる。
捜査当局が調べたところ、運営者は2021年6月から約2年間で2億5000万ウォン(1ウォン=約0.11円)の収益を得たことが確認され、その一部で不動産を購入したことが判明した。当局はチャン・ウォニョンら被害者から告訴状を受理して捜査を進めたところ、運営者が「ユーチューブ動画は単なる意見表明に過ぎない。公益のために動画を制作した」と主張し、チャンネルを削除するなど証拠隠滅を図っていたことが明らかになった。結局、仁川(インチョン)地検は運営者を、情報通信網利用促進および情報保護などに関する法律上の名誉毀損や侮辱などの罪で起訴した。
チャン・ウォニョンはこれとは別に運営者を相手取り、1億ウォンの損害賠償訴訟を起こした。運営者が訴訟に対応しなかったため、弁論のないまま一審は運営者に1億ウォンの損害賠償を命じる判決を言い渡した。ところが運営者がこれを不服として、判決に対する強制執行停止を申請。裁判所は昨年3月に調停に乗り出したものの不調に終わり、両者は一審と同様、控訴審でも判決を受けることになった。
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