
ソウルの飲食店主が韓国の自営業者向けオンラインコミュニティに、店で食事をした子どもが体調不良になったとクレームをつけられ、保険金30万ウォン(約3万円)を支払う羽目になったと投稿した。
投稿によると、22日夜に10代とみられる子どもが1人で来店し、食事をした。2日後、母親から「子どもが吐き気と熱で入院した」と連絡が入った。「衛生当局に通報する」という話まで出たため、店主は「毒物を出したわけでもないのに数時間で体調を崩すのは不自然だ」と疑問に思いつつも保険金の請求に応じた。
だが、その後、母親が看病中に自身も体調を崩したとして、入院費や休業補償まで請求してきたことが判明。保険会社は、看護師常駐の病室に子どもを入院させて母親は働いてはどうかと提案したが、拒否されたという。
店主は「その日だけで200人以上来店していたが、体調不良の報告は他にない。海産物といっても冷凍イカ程度しか使っていない」と反論。保健所も衛生状態に問題はないと判断していた。
最終的に母親には病院代と慰謝料として30万ウォンが支払われた。店主は「働く意味が分からなくなる。従業員や客に対する侮辱だ。非があれば罰は受けるが、そうでなければ理不尽だ」と訴えた。
ネット上では「店主が気の毒」「経済が苦しい時代だから起きた問題」といった声が寄せられた一方、「保険金が出たのは原因が店側にあったからでは」との意見もあった。
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