
韓国で美術館に行列ができる光景が日常となった。国立現代美術館(MMCA)は12月24日、2025年の年間入館者数が337万8906人に達し、開館以来の最多記録を更新したと発表した。前年に比べ約15%増え、イ・ゴンヒ(李健熙)コレクション特別展で注目を集めた年と比べても5.3%増加した。1日平均の来館者は約1万人に上る。
館別では、ソウル館が206万人、清州(チョンジュ)館が27万人を記録し、いずれも開館後最多となった。来館者構成では20~30代が63.2%を占め、女性比率は73%に達した。中高年層も29.6%と前年より4.2ポイント増え、若年層中心の美術館文化が全世代へ広がっていることを示した。
最多動員の企画展はソウル館の「ロン・ミュエク」展で、観覧者は53万3035人。会期中の1日平均は5671人、最混雑日の土曜日には1万59人が訪れた。ソウル館・果川(クァチョン)館の常設展は、同館所蔵品のみで韓国美術100年史をたどる構成が評価され、累計65万人を突破した。
このほか、果川館の「MMCA海外名作:睡蓮とシャンデリア」、徳寿宮(トクスグン)館の光復80年記念展「郷愁、故郷を描く」、清州館の「水彩:水を描く」などが各館で高い平均来館者数を記録し、幅広い層の支持を得た。満足度調査では、果川常設展「韓国近現代美術I・II」や「MMCA清州プロジェクト2025」「若い模索 2025」「傾いた身体たち」「キム・チャンヨル(金昌烈)」展などが90点以上の高評価を得た。
外国人来館者は21万3249人で全体の6.3%。国別では米国、欧州、中国、日本、東南アジアの順に多い。
キム・ソンヒ館長は「来年も差別化した展示を通じ、首都圏を越えて地域まで文化享受の機会を広げ、皆の美術館を目指す」と述べた。
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