韓国の酒類業界は2022年、「ワン焼酎(WONSOJU)」ブームにわいた。発売とともに完売し、蒸留式焼酎人気をけん引したためだ。ワン焼酎ブームに、他の酒類会社も蒸留式焼酎製品を争って発売し始めた。
昨年2月に発売されたワン焼酎は同11月末の段階で計371万5000本が売れた。同月末から「カカオトークプレゼント」での販売分(21万本)と合わせれば計400万本ほど売れた計算になる。
ワン焼酎ブームが続くと、韓国の酒類業界では昨年、蒸留式焼酎製品があふれ出てきた。
セブンイレブンは5月、米国の韓国人の間で口コミで広まった「tokki(うさぎ)焼酎」を国内に持ち込んだ。
コンビニCUも8月、慶尚南道(キョンサンナムド)昌寧(チャンニョン)の伝統酒研究・製造・開発会社「牛浦(ウポ)の朝」と提携し、プレミアム焼酎「光焼酎」を単独で発売し、競争に飛び込んだ。
ハイト真露も8月、蒸留式焼酎「真露1924ヘリテージ」を発売し、10万ウォン台の「スーパープレミアム」蒸留式焼酎市場の扉を開いた。高い価格にもかかわらず、販売に先立つポップアップストア時から初期の1万5000本がすべて売れ、消費者の注目を集めた。
業界関係者は「コロナ以後、従来の焼酎、ビールではなく、高価な酒の消費が確実に増えている。焼酎でも、一般焼酎ではなく蒸留式焼酎を求める消費者が増えている」と話している。
(c)news1