2025 年 6月 29日 (日)
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荒い呼吸音が伝えたSOS…韓国・低血糖ショックの市民を救った警官の冷静な判断

浦項北部警察署提供(c)news1

韓国・慶尚北道浦項市(キョンサンブクド・ポハンシ)で、低血糖ショックに陥った60代の市民が警察官の冷静かつ迅速な対応で救助された。

22日午後9時ごろ。浦項北部警察署の112通報センターで勤務中だったキム・ジュンサム警長(日本での警部補)は1本の通報を受けた。

だが、電話口から聞こえるのは激しい呼吸音だけ。具体的な状況は分からなかったが、キム警長は直感的に緊急事態だと判断し、位置の追跡を試みた。だが、通報が固定電話からだったため特定は難航した。

そこでキム警長は消防本部に連絡し、通報者が119に連絡した履歴があるか確認。発信元が北区のマンションだったことを突き止め、最寄りの交番と消防に出動を要請した。

現場に到着した警察官と救急隊員は、室内で意識を失いかけていた住人を発見。応急処置をした後、近くの病院に搬送した。病院では、低血糖ショックで意識を失う寸前だったと診断された。

キム警長は「荒い呼吸音だけでは緊急かどうか判断するのは難しかったが、どんな通報も最悪の事態を想定して対応せよという先輩たちの教えが市民の命を救う結果につながった」と述べた。

(c)news1

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