2024 年 11月 25日 (月)
ホームライフスタイルアート草間彌生のかぼちゃが…MZ世代魅了する「美術ホカンス」(下)

草間彌生のかぼちゃが…MZ世代魅了する「美術ホカンス」(下)

草間彌生の巨大な作品「カボチャ」©NEWSIS

韓国の美術市場は不動産や株式、ビットコインなどの財テクから、アートテックに足を踏み入れたMZ世代が熱い。若い世代を中心に美術品を所有するというトレンドが高まった。特に美術館の観覧にとどまらず積極的に美術品を買い入れたため、年間5000億ウォン規模で停滞していた韓国の美術市場規模を2倍近く拡大するのに寄与した。

ハンファホテルアンドリゾートが運営するプラザホテルもこのような流れに注目し、利益を得たホテルの一つだ。プラザホテルは近くにある国立現代美術館とコラボして、宿泊客がホカンスしながら美術館展示を観覧する「チェックインアートパッケージ」を販売してホテルの人気商品となった。新型コロナ感染で有力な顧客だった外国人ビジネス客が減少した状況を、「美術ホカンス」に惹かれたMZ世代がその打撃を和らげているわけだ。

パラダイスが運営する仁川(インチョン)永宗島(ヨンジョンド)の複合リゾート「パラダイスシティ」も、週末にはMZ世代の宿泊客でロビーが混雑する。世界的な作家、草間彌生の巨大な作品「カボチャ」の前で写真を撮る姿を見ることができる。2017年に開業したパラダイスシティは、数百億ウォンをかけてリゾートの随所に国内外の有名作家の作品を3000点近く展示し、美術ギャラリーのように作り上げた。口コミが20~30代の間で広がっている。

ホテル業界関係者は「新型コロナにより、ホテルがただ単に泊まっていくところというパラダイムを越えて、さまざまな余暇を楽しむライフスタイルプラットフォームへの転換を図っている。ここで、MZ世代は必ず攻略しなければならないターゲットだ。美術を経験できるコンテンツが、若年層を呼び込むのに効果的なため、美術作品などを活用した宿泊商品が続々出てくるだろう」と展望した。

©MONEYTODAY

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