韓国証券市場の不振とともにゲーム株が苦戦しているなか、証券業界は北米・欧州など海外に目を向けたゲーム会社に注目している。新作ゲーム発売モメンタムとドル高の恩恵効果があるという期待感からだ。
IBK投資証券がQuantwise統計をまとめた資料によると、先月のゲームエンターテインメント指数が15.8%急落、総合株価指数(KOSPI)収益率対比3.7ポイント下回った。
米連邦準備制度理事会(FED)が政策金利を0.75%引き上げ、強いドルの負担などで米ナスダックが急落し、下落幅が拡大したと分析される。
証券関係者の間では、今月から企業の実績調整が本格化するため、市場期待値に符合する防御的な企業に注目する必要がある、とみられている。特に今月は米連邦公開市場委員会(FOMC)がなく、バリュエーション(企業価値評価)より、1株当たり純利益(EPS)変動が、重要な株価変動要因だというのが専門家の見解だ。
ケープ投資証券のイ・ギュイク研究員は「この数年間、国内ゲーム産業の売上高成長を牽引してきたモバイル多重接続役割遂行ゲーム(MMORPG)が不振で国内ゲーム産業の成長率が鈍化している。今は国内モバイルMMORPGではなくグローバルでも成果を出せるゲームに注目しなければならない」と説明した。
韓国のゲーム産業はモバイルMMORPG中心に成長してきたため、グローバル、特に西欧圏での成功経験のある会社が多くない。イ・ギュイク研究員は「数少ない中で今年第4四半期と来年第1四半期の知的財産権(IP)を活用したゲーム2種の発売が予定されており、関心を傾ける必要がある」とみている。
来月、北米で発売予定のCom2uSの「サマナーズウォー:クロニクル」、来年第1四半期に発売するDevsistersの「クッキーラン:オーブンスマッシュ」が代表的な例という。
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