
困窮した若い女性たちをだまして2年間にわたって1000回以上の売春を強要した女と、共犯者である男たちに控訴審でも実刑判決が下された。
それによると、大邱(テグ)高裁はこのほど、性売買のあっせんなどの処罰に関する法律違反(性売買強要等)に問われた女(28)ら4人の控訴審で被告側と検察側双方の控訴を棄却した。
1審では、主犯の女に懲役10年、その夫(28)に懲役5年、内縁関係の男(28)に懲役7年、もう1人の男(25)に懲役3年と、それぞれに2738万ウォン(約290万円)の追徴金が言い渡されていた。
被告らは2022年9月から2024年8月、大邱市内のアパートで20代女性2人を暴行・脅迫して1000回以上の売春を強要し、約1億ウォン(約1060万円)相当の収益を搾取した。
女は食堂で偶然知り合った女性が金に困っていることを知り、小遣いを渡して近付いた。その上で夫と共に「仕事と宿を提供する」と誘い、共犯の男らと共同生活を始めた。
被告たちは女性の顔を殴ったり、頭を丸刈りにするなどして脅し、売春の様子を監視。逃げると携帯電話の位置情報で追跡して連れ戻すなどしていた。捜査では、女性らが1日3~10回の売春を強要されていたことが分かっている。
1審判決で裁判所は「被告らは長期にわたり被害者を心理的に支配した。被害者たちからの許しも得られていない」と指弾。被告と検察は量刑不当を理由に控訴したが、高裁は「被害者が厳罰を強く求めており、量刑判断に変化を与える事情もない」として退けた。
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