2024 年 11月 26日 (火)
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自動ドアとエレベーター操作も可能な配達ロボット…韓国で本格稼働へ

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「配達ライダーは常に不足しています。高齢化も進んでいるため、ライダーの数は今後さらに減少するでしょう。配達需要とライダー供給の不均衡は避けられない未来だと考え、配達ロボット『ディリー』を開発しました」

こう語るのは、「優雅な兄弟たち」で、ロボット事業を担当するチームリーダーのファン・ヒョンギュ氏だ。「優雅な兄弟たち」は韓国の代表的なフードデリバリー企業「配達の民族」を運営する。

食材や電子機器の宅配需要が急増している中で、配達ライダーの数が追いつかず、業界は長らく深刻なライダー不足に直面してきた。特に新型コロナウイルスの影響で配達需要が急増し、問題は一層深刻化した。

ロボット配達の必要性に応じて開発された「ディリー」は、2018年に始動した。同社はまず、閉じられた環境でテストし、次いで屋外でのロボット配達を開始した。2021年には、店から玄関までの本格的な「ドアツードア(D2D)」ロボット配達サービスを世界で初めて導入した。

「ディリー」は6つの車輪と独立したサスペンションを装備し、韓国の道路環境に適応できるよう設計されている。さらに、ライダーとカメラを搭載し、自動運転性能を強化した。リアルタイムで周囲の情報をスキャンし、自らの位置を把握する。また、信号機も判断できるようにプログラムされており、歩行者のように自由に移動できる。

最近、韓国ロボット産業振興院から屋外移動ロボットの運行安全認証も取得し、法的に歩行者と同等の地位を確立した。これにより、規制サンドボックスを申請した地域だけでなく、広範囲での配達サービスが可能となった。

今後、ソウルや首都圏でのロボット配達サービスをさらに拡大する予定で、従来の「配達の民族」のサービスと統合し、大量生産が可能な次世代モデル「ディリーX3」も開発中だ。

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